シンボリクリスエスの紹介

生年月日

1999-01-21

Kris S

Tee kay

戦績

15戦8勝

調教師

藤沢和雄

騎手

オリビエ・ペリエ

馬主

シンボリ牧場

生産者

タカヒロ ワダ

解説

天皇賞の勝ち抜け制が1981年から廃止になり、1984年に秋の距離が2000mに短縮されてから連覇した馬はこの馬しかいない。
合わせて同一年での天皇賞(秋)と有馬記念連覇もこの馬しかいない。

シンボリ新世代の代表馬『シンボリクリスエス』


シンボリ牧場と有馬記念は切っても切れない縁なのである。
初めて有馬記念を連覇した馬がスピードシンボリ。
2度目の連覇は皇帝・シンボリルドルフ。
3度目の連覇がシンボリクリスエスである。
過去、4頭しかいない連覇のうち実に3頭がシンボリの馬なのである。

アメリカで生まれたシンボリクリスエスは日本に来ると、シンボリと非常に縁の深い関東の名門の藤沢和雄厩舎に入厩した。
デビュー戦は4番人気であったが直線だけで鮮やかに差し切り1着。
続く、500万が3戦連続惜敗。
デビューから5戦目の中山・山吹賞で2勝目を挙げる。
ここで、陣営は矛先をダービーに見据えトライアル青葉賞への出走を決めた。

500万を勝ったばっかりにも関わらず、1番人気に推された。
シンボリクリスエスの背中の上には武豊がいたのだ。

2枠からスタートし終始内ラチ沿いで我慢をさせる。
直線を向くと武豊はそのまま内を選択し、そこからは今まで勝ちあぐねていたとは思えないほどの切れ味で見事1着。
無事にダービーへの切符を掴んだのだ。

藤沢厩舎悲願のダービーを託されたシンボリクリスエスの鞍上には岡部幸雄が戻った。
武豊がタニノギムレットに騎乗する為だ。
藤沢は自信があった。
「馬を壊すくらいならダービーには出ない」という信条を持っている調教師が勝ちに来るのだから、この馬には相当の期待が込められていた。

レースはちょうど中団から進めていった。
残り600mから外を回り動き出し、坂を上って先に抜けていたゴールドアリュール、同僚のマチカネアカツキを捉えたところで大外から1番人気の武豊騎乗・タニノギムレットに差し切られてしまった。
世代屈指の末脚の持ち主に負けたシンボリクリスエスは、秋は神戸新聞杯からの動き出した。
この時既にタニノギムレットは屈腱炎で引退していた。
皐月賞馬ノーリーズンとは言えダービーでは先着しているシンボリクリスエスから見れば、最大のライバル無き今負けられる相手ではなかった。
中団からレースを進めると直線で岡部騎手独特のゆっくりとした追い出し、それに鋭く反応しほぼムチを使うことなく皐月賞馬に2馬身半を付けて快勝。

この後、シンボリクリスエスはどのレースを選択するのかと注目されていた。
菊花賞か?天皇賞か?

陣営が下した結論は、天皇賞(秋)での古馬への挑戦だった。
距離短縮後に3歳で秋の天皇賞を制したのはバブルガムフェロー1頭のみ。
そのバブルガムフェローが所属をしたのは何を隠そう藤沢厩舎だった。
言わば、藤沢厩舎は3歳での天皇賞を勝つために必要なノウハウがあったのだろう。

2002年10月27日中山競馬場。
この年の天皇賞は東京競馬場は改修工事の為中山競馬場で開催された。
1番人気は札幌記念を勝った牝馬テイエムオーシャン。
2番人気は古豪ナリタトップロード。
シンボリクリスエスはこの2頭の続く3番人気であった。

スタートを決めると好位の内をじっとキープ。
4コーナーでも我慢をし直線を向いてから仕掛け、坂を上ってから前を捉え追い込んだナリタトップロードを凌いで優勝。
史上3頭目の3歳による天皇賞(秋)を制覇したのだ。
数々の大レースを制してきた岡部幸雄に最後のG1をプレゼントしたのだ。

シンボリクリスエスの最大のセールスポイントは、仕掛けられてからの反応の速さだろう。
神戸新聞杯と天皇賞では直線を向いてジョッキーが仕掛けてから鋭く伸びて勝ったのだから。

続くジャパンカップは中山2200mでのレースとなった。
鞍上は日本をよく知るフランスの名手オリビエ・ペリエ。
好メンバーが揃ったこのレースでシンボリクリスエスは1番人気に推された。
レースはいつもよりは少し後ろの中団からレースを進め、直線を向いて追い出すもファルブラヴとサラファンを捕まえられず3着に敗れた。
この時秋3戦目で少しずつ調子は下降線を辿っていたのかもしれない。

年内最後は有馬記念になった。
1番人気は無敗でエリザベス女王杯を制して参戦してきた3歳のファインモーション。
シンボリクリスエスはその後の2番人気だった。
レースはファインモーションとタップダンスシチーが先頭で入れ替わると言う流れの中最内枠から好位置をキープしながら最後の直線、まんまと逃げ込みを図ろうとするタップダンスシチーを坂を上がってから驚異の鬼脚で差し切り見事勝利。
この秋の活躍が評価され2002年の年度代表馬に選ばれたのだ。

天才に「秋になったら良くなりますよ」と言われ秋に覚醒した馬。
しかし、この馬はさらに進化していくのである。


2003年最初のレースには有馬記念からぶっつけで宝塚記念が選ばれた。
騎手はアメリカの名手ケント・デザーモ。
早めに先頭に立つも、ヒシミラクルの5着に敗れた。

その後夏は休養に充て秋は、連覇を目指して天皇賞(秋)からの始動が決定した。

未だかつて秋の天皇賞を連覇した馬は存在しないのである。
その偉業に挑戦するや否や試練がシンボリクリスエスを襲った。

選ばれた枠が、東京2000mでは圧倒的に不利な大外18番枠だったのだ。
スタートしてすぐコーナーを目掛けて行くのでどうしても外の馬は膨れて回らざるを得ないので距離ロスも発生してしまう。
かと言って強引に切れ込めば斜行の恐れもあり、絶対的に不利だったのだ。

ローエングリンとゴーステディが互いに譲らず作り出したぺースは1000mが56.9の大暴走だった。
シンボリクリスエスは出たなりで外からじわっと内に入っていき中団の外目を追走。
早々とゴーステディが脱落しローエングリンが残り200mの所で後ろの馬に捕まり初め、襲い掛かってきたのがシンボリクリスエスだったのだ。
大外からにも関わらず最後は馬場の真ん中を突き抜けてきた。
結果、縦長になって最後ばらけたのも良かったのかもしれないが、これでシンボリクリスエスは史上初の秋の天皇賞を連覇したのだ。

昨年のリベンジのジャパンカップ。
戦前では東京なら負けないと思っていたが思わぬ落とし穴があった。
それは、天候であった。
雨の影響で当日の馬場状態は重。
切れ味を身上とするこの馬にとってはマイナス材料と言わざるを得なかった。
しかし、ファンは1.9倍の1番人気にした。
レースは、昨年の有馬記念2着から着実に力を付けたタップダンスシチーが逃げる。
ダービー馬・菊花賞馬も参戦していた。
4コーナーを回ってもタップダンスシチーとの差は詰まらない。
シンボリクリスエス自身の切れ味も鈍い。
そのままタップダンスシチーが8馬身差で逃げ切った。
シンボリクリスエスはザッツザプレンティを差せずにまたもや3着だった。

その昔、シンボリルドルフを管理していた野平祐二調教師はジャパンカップでルドルフがカツラギエースに負けて迎えた有馬記念で主戦の岡部幸雄にこう言った。
「同じ相手にルドルフが2回続けて負ける事は許されない。とにかくカツラギエースを負かして来い」と。
そしてルドルフはカツラギエースに勝った。

まさに、同じシンボリ軍団としてクリスエスもタップダンスシチーに2回続けて負けることなど到底許されることではなかった。

そして、2003年12月28日第48回有馬記念。
シンボリクリスエスは見ている人の度肝を抜くのである。

この有馬記念を以て引退が決まっていた。
そこで、藤沢は珍しく強い調教を課したのだ。

当日のパドックに現れたシンボリクリスエスは黒光りする身体から発するオーラ、殺気だった雰囲気、獲物を捕らえるかのような鋭い眼光と、サラブレッドの境地を超えた出で立ちで現れたのだ。
その雰囲気たるや野生の生物のようだった。
そこに、藤沢に本気を見た。

ゲートが開き押していくタップダンスシチー。
スンナリハナかと思ったら、ザッツザプレンティとアクティブバイオ引っかかってハナに行ってしまったのだ。
シンボリクリスエスはタップを5馬身ほど前に見ながらの6番手。
600mを前にリンカーンの武豊がまくり、それを目掛けてシンボリクリスエスも追う。
ここでタップは捕まってしまう。

早々、リンカーンを捉えて直線に向くとこの馬の切れ味が最大限に生きる。
あっという間にリンカーン、ゼンノロブロイと3歳馬を離しジャパンカップの借りと言わんばかりの、9馬身差で引退レースを締めくくったのだ。
これで史上4頭目の有馬記念連覇。
同一年に天皇賞(秋)と有馬記念を連覇したのはこの馬ただ1頭である。
同じ馬に2回続けて負けないことも名馬の条件であった。

この年のJRA賞で年連続年度代表馬に輝いたのだった。

2年連続の古馬三冠の可能性があったにも関わらずなぜかジャパンカップだけには縁が無かった。

しかし、天皇賞と有馬記念を同一年での連覇と言う古馬三冠にも劣らないほどの記録を作った。
日本有数のオーナーブリーダーが21世紀に送り出した漆黒の馬。

それが

『シンボリクリスエス』

なのだ。

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